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樹種詳細
ヒノキ
(学名:Chamaecyparis obtusa/科目:ヒノキ科ヒノキ属 )
産地
【分布地域】
日本特産。本州中部(福島県、関東以西)から四国、九州を経て屋久島。
 
【主要産地】
日本
特徴
辺材は淡い黄白色、心材は淡い黄褐色〜淡い赤色。辺芯材の境目ははっきりしない。木理は通直、肌目は緻密、独特の香りと光沢をもつ。弾力性・靱性に富み、狂いが少ないので加工しやすい。耐朽性も高い。
用途
・建築(柱・造作・土台・構造・床板・建具)、器具、家具、車輛、船舶、土木、電柱、木型、桶、曲物
詳細数値
気乾
比重
収縮率(%) 強度(kg/cm²) 曲げ
ヤング
係数
保存性
柾目
方向
板目
方向
曲げ
強さ
圧縮
強さ
せん断
強さ
腐朽 摩耗
0.41 0.12 0.23 750 400 75 90
伐採地の状況

本州中部から鹿児島まで日本列島に広く分布している固有の樹種。スギと並んで日本の主要な林業樹種として江戸時代から各地で造林されてきた。とりわけ戦後の高度経済成長期には、集中的に拡大造林が行われた。
日本列島は年間降水量は1,000〜4,000mmにも達する温暖湿潤な気候で、植物の生育に適した環境であり、生物多様性の高い世界的にもユニークな生態系を有する。そのため、CIの「生物多様性ホットスポット」に指定されている保護価値の高い地域である。

「伐採は数ha程度の皆伐、その後の再植林は1haあたり数千本を密植、その後10年間、下草刈り、枝打ち、間伐を繰り返す」という世界的にも稀な集約的施業により生産されるが、近年の木材価格の低下により、各生産者とも木材生産に消極的で木材生産量は低迷している。中には間伐すら行われず、光の入らない状態となっている森も多く、下草が生えず土壌が剥き出しで生物多様性も乏しい。このような森林では、土壌の流失、土砂災害、そして風雪害を受ける事例も少なくない。

日本では、森林管理行政は機能しており、違法伐採のリスクはほとんど無い。しかし厳密的には義務化されている皆伐後の再植林が放棄された林地も各地で見られるようになり、問題視されている。生物種としての希少性については、IUCNの「レッドリスト」では「低リスク(LR/NT)」と評価の対象にはなっているが、植林されたヒノキに関しては豊富すぎるほど存在している。
東京までの輸送距離は九州でも1,000km未満である。

耐朽性は「大」であり長期間の使用に耐えることができる。

サンプル
  最終更新日:2007/5/9
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