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樹種詳細
イエローメランチ
(学名:Shorea spp. /科目:フタバガキ科 Shorea 属 )
イエローメランティ
産地
【分布地域】
フィリピン、マラヤ、スマトラ、ボルネオ、タイなど
 
【主要産地】
インドネシア、マレーシア
特徴

辺材は緑色を帯びた淡い黄色、心材は淡い黄白色で、材によって色調に濃淡がある。木理は交錯し、肌目もやや粗い。乾燥は遅いが狂いが少なく、加工性も比較的よい。接着性・表面の仕上がりは良好だが、釘打ちで割れやすい。耐朽性は小〜中程度

イエローメランティ
用途
・合板、建築(造作・床板)、家具
詳細数値
気乾
比重
収縮率(%) 強度(kg/cm²) 曲げ
ヤング
係数
保存性
柾目
方向
板目
方向
曲げ
強さ
圧縮
強さ
せん断
強さ
腐朽 摩耗
0.55
0.10
0.27
790
420
80
105

伐採地の状況

広く東南アジアに分布するフタバガキ科の代表的な有用樹種である。
この地域に分布する熱帯林の豊かな生物多様性と、その価値は世界が認めるものであり、世界自然保護基金(WWF)の「グローバル200」、ユネスコ(UNESCO)の「生物圏保護区(Biosphere Reserve)」、コンサベーション・インターナショナル( CI )の「生物多様性ホットスポット」に指定されている保護価値の高い地域である。世界資源研究所(WRI)の「Intact Forest」にも未開拓の森林が残っている地域として示されいる。この樹種は天然林から生産されるものであり、合法・違法を問わず、択伐とはいえ大規模に天然林施業が行われており、その生態系への影響は少なくない。
この樹種は南洋材の中で最も取引されている樹種であり、この名称で呼ばれる樹種は約30種とも言われている。したがって熱帯林の減少・劣化は、この樹種の取引に直結するものであり、IUCNの「レッドデータブック」でも、その希少性が危惧されている。
有数の熱帯木材生産地であるインドネシア、マレーシアにおいて、違法伐採・貿易問題の根は深く、様々なアクターによる癒着、汚職により、森林管理行政が阻害されているため、そのリスクは限りなく高い。
東京までの輸送距離は直線距離で6,000kmを超え、近年は中国を経由した加工貿易が盛んなこともあり、それ以上と考えられる。
耐朽性は「小」。主に合板用に加工されるほか、造作材や床材としても用いられる。

インドネシア産の場合

イエローメランティ 

マレーシア産の場合

  最終更新日:2007/5/10
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