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樹種詳細
ベイマツ,ダグラスファー,オレゴンパイン
(学名:Pseudotsuga menziesii/科目:マツ科 Pseudotsuga属)
産地
【分布地域】
北米・東西にはロッキー山脈から太平洋岸まで。南北にはカナダのブリティッシュ・コロンビア州からメキシコまで。
 
【主要産地】
カナダ、アメリカ
特徴
辺材は淡い黄白色〜赤色を帯びた白色、心材は黄褐色〜赤褐色。木理は通直、肌目はやや緻密〜粗で、樹脂成分が多い。強度は高いが加工しやすく、狂いも少ない。耐朽性は中程度。
用途
・建築(梁・桁・土台・造作・建具)、船舶、家具、枕木、合板
建築物の梁や桁などの横架材として広く用いられている。
詳細数値
気乾
比重
収縮率(%) 強度(kg/cm²) 曲げ
ヤング
係数
保存性
柾目
方向
板目
方向
曲げ
強さ
圧縮
強さ
せん断
強さ
腐朽 摩耗
0.55 0.14 0.23 780 420 80 130
伐採地の状況
北米太平洋沿岸の温帯雨林に分布している樹種。分布域は北海道よりも高緯度であるが、暖流により冬でも温暖で、かつ年間降水量は数千mmに達するため、植物の生育に適した環境であり、生物多様性の高い世界的にもユニークな森林生態系を成している。そのため、WWFの「グローバル200」やユネスコの「生物圏保護区」に指定されている。また、WRIの「Intact Forest」にも未開拓の森林が残っている地域として示されており、極めて保護価値の高い森林であるといえる。

伐採方法は大部分が数十haの規模で皆伐するものである。カナダBC州では未開拓の天然林が対象となる場合もあるが、アメリカのワシントン州やオレゴン州ではすでに多くの未開拓林は伐採されており、現在では数十年生の二次林を伐採しているものも多い。未開拓林での大規模な皆伐は生態系への影響も大きい。伐採後は天然更新が可能だが、伐採前と同等の森林生態に戻るまで数百年かかり、一部では更新が不良な伐採跡も見られる。

違法伐採のリスクについては、アメリカ、カナダともに森林管理行政が機能しているのでほとんど無い。
生物種としての希少性については、 IUCNの「レッドリスト」では「低リスク(LR/LC)」と評価されており、絶滅危惧リスクは無い。
日本までの輸送距離はおよそ7〜8000km、太平洋を越えて運ばれてくる。
耐朽性は「中」であり、通気性を確保すれば長期間の使用も可能。建築物の梁や桁などの横架材として広く用いられている。

カナダ産の場合

サンプル

アメリカ産の場合

最終更新日:2007/5/10
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