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樹種詳細
モミ
(学名:Abies firma /科目:マツ科モミ属 )
産地
【分布地域】
日本特産。本州(秋田県以南)、四国、九州。
 
【主要産地】
日本
特徴
全体的に灰白色で辺心材の境目ははっきりしていない。晩材部は褐色を帯びている。木理は通直、肌目はやや粗い。軽くやわらかいため加工しやすいが、脂壺(やにつぼ)が現れるものもある。耐朽性は低い。強度が低く、やや狂いやすいため注意が必要。
 
用途
・建築(板・樌など)、土木、包装、器具。特殊用途としてはモミチェスト、棺、卒塔婆など
詳細数値
気乾
比重
収縮率(%) 強度(kg/cm²) 曲げ
ヤング
係数
保存性
柾目
方向
板目
方向
曲げ
強さ
圧縮
強さ
せん断
強さ
腐朽 摩耗
0.44
0.12
0.24
640
370
85
90

伐採地の状況

日本の固有種である。東北南部から四国、九州まで分布し、低地から山地まで、シイ・カシなどの常緑広葉樹やツガと混生する。成長が早く、真っ直ぐに伸びて堂々とした樹形をもつ。大気汚染に弱く、シカの食害も広がっていることから、30-40年前に比べ少なくなくなってきている。スギ、ヒノキのように植林はされておらず、天然林からの伐採になるが、建築材としては現在はあまり使われることがなくなっており、伐採も特定用途のために選択的に伐採されている程度である。
伐採において、日本では森林管理行政は機能しており、違法伐採のリスクはほとんど無い。
日本列島は、コンサベーション・インターナショナル(CI)の「生物多様性ホットスポット」に指定されており、生物多様性の高い世界的にもユニークな生態系と評価されている。
生物種としての貴重性については、IUCNの「レッドデータブック」では「LR/LC」と評価されており、絶滅危惧リスクは無い。
東京までの輸送距離は1000km未満である。
耐朽性は「小」であり、湿気の多いところでは腐りやすい。

サンプル   
  最終更新日:2007/5/9
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