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フェアウッド世界のニュース 第58号 2008年3月5日

7月の洞爺湖サミットにむけて、徐々に議題が明らかになり、国内外の注目も高まってきました。



2008/2/26 Globe International:地球環境国際議員連盟がG8に向けた提言書を発表
ブラジル、ブラジリアにおいて、地球環境国際議員連盟(GLOBE International)の会議が2月20、21日に開かれた。気候変動問題と森林・違法木材問題に関してG8洞爺湖サミットにむけた提言について議論し、熱帯林減少と劣化の阻止の重要性をアピールし、国際的な木材合法性ライセンス制度や違法木材の輸入を違反とする国内法制度の導入の提案とともに、ガバナンスの改善のための林産業の透明性の向上、持続可能な森林管理のための融資についての対策提案を示した。出席した福田首相もビデオスピーチを行い、森林減少対策の重要性を主張し、森林に関連する問題解決のための議論を促進していくつもりだと発表した。
詳細はこちら
http://www.globeinternational.org/docs/content/agreed_globe
_g8_illegal_logging_proposals-0.doc

【福田首相のビデオスピーチ内容】
http://www.globeinternational.org/docs/content/pm_fukudas
_speechfinal_version-0.doc

http://www.globeinternational.org/index.php


2008/2/25 Wetland International Press:ヴァージン・アトランティック航空の躍進の真否
ヴァージン・アトランティック航空は24日、世界で初となるバイオ燃料を利用したB747型機の試験飛行を実施した。同社はバイオ燃料を使用することで温室効果ガスの削減にもなり、環境と社会の双方に持続可能であるとして社のイメージアップを計る。しかし、これまでバイオ燃料産業開発によって引き起こされた環境、社会、経済のすべてにおけるネガティブな結果から、バイオ燃料が化石燃料より持続可能的であるとは言いがたい。むしろその逆の可能性も高いとして、この試験飛行への批判と警告が寄せられている。
詳細はこちら
http://www.wetlands.org/news.aspx?ID=767d0a5a-3f55-4ece-b48a-f098f3b4ab64
関連サイト
http://www.virginatlantic.co.jp/virgin/press/release/VS0802.php


2008/2/21 BBC News:違法木材取締りの新法を
G8各国国会議員と主要な木材生産国5カ国が集まり、違法木材を使用した製品を販売した者が消費国内で起訴される可能性をもつ法規制を求める声明が出された。これは、違法木材を取り扱うこと自体を違法とする各国国内法の整備の必要性を訴えたものである。これにより全ての木材商品の販売に携わる関係者が、起訴される危険性を避けるために、供給元(又は原産地)への注意が高まることを期待している。この法案の一提案者の中には英首相ゴードン・ブラウンの森林部門公使である労働党のバリー・ガーディナーがおり、違法伐採による負の要因を批判し、違法木材流通に対抗する強い姿勢を示している。
詳細はこちら
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/7257008.stm


2008/2/20 ニッケイ新聞〔ブラジル〕:INCRAバイオ燃料向け森林買収抑制へ農地再登録等を指示
INCRA(ブラジル農地改革院)はアマゾン地域に属している森林伐採の激しい36郡の地主にむけて農地の再登録と耕作状況を示す書類の提出を指示している。最近増加傾向にあるバイオ燃料むけ農地拡大を目的とする外国人による土地買収の調査を行うと同時に、書類の未提出や不備などにより農民への締め付けを厳しくし、森林伐採を抑制することがINCRAの狙いではないかと予想されている。しかし、極端な政策の進行には様々なトラブルの発生が懸念される。
詳細・関連リンクはこちら
http://www.nikkeyshimbun.com.br/080220-23brasil.html
http://www.nikkeyshimbun.com.br/080214-21brasil.html


2008/2/19 The New Straits Times:州警察、プナン族のリーダーの遺体検視へ
マレーシア・サラワク州のバラム川上流域に位置するロンクロン(Long Kerong)村のプナン族リーダー、クルサウ・ナアン氏の不可解な死因を調べるため、州警察が埋葬された亡骸を掘り起すことになった。これは彼の遺族とマレーシア人権委員会(スハカム)の要請によるもの。クルサウ氏の息子によると、亡くなったクルサウ氏が1998年以来の係争事例の一つ、バラムでの違法伐採についての主な目撃者であることから殺害された可能性があると指摘している。
クルサウ氏はプナン族の慣習的利用森林地域(テリトリー)の保全のために政府と伐採会社を相手取り長年に渡って闘っていた中心人物。またロンクロン村はサラワク州唯一のMTCC認証林スランリナウ森林管理単位の側に位置し、テリトリーと認証林の境界は重なっている。
詳細・関連はこちら
http://www.nst.com.my/Current_News/NST/Tuesday/National/2162064/Article/
http://www.bmf.ch/en/news/?show=90


2008/2/14 Reuters UK:チャールズ皇太子、森林保護を訴える
イギリスのチャールズ皇太子は欧州会議で、熱帯雨林の保護のために世界規模での基金をつのるべきだと訴えた。皇太子は、熱帯雨林を"地球の空気調整システム"と称し、その焼失が温室効果ガスの増大を施し、地球温暖化を促進させると同時に水資源の減少と、またこの惑星の存続をも危うくするものだと主張した。国際環境NGO FoE UK は、チャールズ皇太子の「森林を保持するために、国々への基金が迅速に受け渡せるように」との主張を称え、その実施の緊急性を英国政府に強調した。
詳細・関連リンクはこちら
http://uk.reuters.com/article/domesticNews/idUKMOL46544720080214?page
Number=2&virtualBrandChannel=0&sp=true


2008/2/14 The Associated Press:ブラジル違法木材取締り強化
ブラジル政府のアマゾン地域における違法木材の取締りが強まり、環境保護論者による賞賛をうけている。政府は配置する警官の人数こそ明らかにはしていないが、26あるうち8つの州において、違法伐採の取り締まりを強化し、不当な製材工場、河川沿い港の違法船、また、南方の工業地域の木材市場における監視を実施している。しかし、森林減少を完全に抑えることは難しいとの懸念は残る。
詳細・関連はこちら
http://www.businessweek.com/ap/financialnews/D8UQC0581.htm


2008/2/10 asahi.com:アマゾンの違法伐採増加、衛星「だいち」が監視へ
世界最大の熱帯雨林アマゾンを保有するブラジル環境省によると、2007年8月から12月までの5ヵ月間のうちに東京都面積の約3倍にあたる約7000km2の森林が失われ、伐採ペースが加速していることがわかった。これまで、ブラジル政府は2003年から各国の衛星写真を活用したことで、2005~2006年は森林消失面積が減少したが、雨期を狙った違法伐採が2007年から急増した。これに対し、2006年に打ち上げられた日本の地球観測衛星「だいち」が1年を通して監視できることからブラジル政府の関心をひき、日本のODA枠組みで支援することとなった。加えて、ブラジル政府は緊急対策として、環境破壊の監視警官を25%増員と決定した。
詳細・関連はこちら
http://www.asahi.com/science/update/0209/TKY200802090265.html
http://www.asahi.com/international/update/0207/TKY200802070279.html
JAXA(宇宙航空研究開発機構)
http://www.jaxa.jp/projects/sat/alos/index_j.html


2008/2/9 China Daily:豪雪により中国の森林1/10消失
中国の国家林業局によると、50年ぶりの豪雪により、中国南部の18の省で合わせておよそ1,730万haの森林が被害にあい、最も被害の大きい地域では90%の森林が影響をうけた。林業局は被害木材の盗難や伐採抑制のため、各地域に被害をうけた木々の収集と監視のために一時的にブランチをおくこととした。また、災害を受けなかった地域から苗木を調達し、春季植林を4月上旬に行う予定としている。
詳細・関連はこちら
http://www.chinadaily.com.cn/china/2008-02/09/content_6446799.htm
中国気象局 (2/13)
http://www.cma.gov.cn/english/News/t20080214_226256.phtml



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