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第2回フェアウッド調達研究会 開催報告

2007年8月2日(木)午後2時〜午後5時、表参道環境パートナーシップオフィス(EPO)にて「フェアウッド調達研究会」の第2回目(全4回実施予定)を開催しました。

今回のテーマはインドネシア・マレーシアの林業政策、木材貿易、加工産業の最新動向ということで、両国における森林・林業の状況と違法伐採対策の状況について報告していただきました。フェアウッド事務局より三柴 淳一(FoE Japan)から「インドネシアの林業政策の現状と合法性証明・持続可能性へ向けた取組」、環境省地球環境局環境保全対課より服部 浩治 さんからは「マレーシアの森林・林業概要」、サラワク・キャンペーン委員会よりトム・エドワードソンさんから「ケーススタディ マレーシア・サラワク州における先住民問題」という題でご報告をいただきました。

三柴は、木材貿易という点から見た日本とインドネシアの関係を説明、近年のインドネシアにおける林業政策について簡単に触れた後、違法伐採の様々な形態について説明しました。これら違法伐採対策としてのBRIKシステムについても説明し、「BRIKエンドースメント」は輸出港の一つ手前までしかその合法性を確認しないなど不十分であるとの課題を述べました。また、2009年から運用予定のTLASという新しい木材合法性保証システムが将来的には既存のシステムを統合する方向であることも述べました。輸入側の当面の対策としては、@自社基準を設けることA必要書類の収集BLPI審査結果の確認CIPKによる木材の回避D伐採地を踏査するといったことで最低限望ましい合法性を担保することを提案しました。報告の後には高級樹種メルバウの密輸実態についてのビデオを上映し、違法伐採流通の実態を紹介しました。

服部さんは、マレーシアの森林・林業概要を経済成長や財政収入、雇用との関連を明らかにした上で、政府が行う国家林業政策、木材・木材製品生産、木材・木材製品の貿易について説明されました。また、マレーシア国内で行われている、持続可能な森林経営を促進するための木材認証(MTCC)の実施状況について説明。違法木材貿易についての日本政府の懸念に対しては、マレーシア政府は国内で加工され輸出される全ての木材が合法的な資源から生産されたものであることを強調していることを報告されました。マレーシアがEUと交渉を進めている、2国間協定に基づく木材ライセンス制度(VPAライセンス)について、その交渉状況を報告。将来的に日本も同国とVPA締結交渉に導く条件としては、@交渉するための人材(員)の確保AVPAによって得られるマレーシア側の利益の確認Bサバ州・サラワク州における森林認証を促進する必要」の3つを挙げられました。

トム・エドワードソンさんはマレーシア・サラワク州の、住民の生活を無視した熱帯雨林の伐採の現状を説明していただきました。エドワードソンさんは初めにサラワクの先住民族の暮らしや文化について説明した後、突如訪れた伐採業者によって彼らの生活の糧である森が破壊され川が汚されてしまったこと、伐採業者の中にはその合法性が怪しいものや政府との癒着が疑われるものがあり、問題の背景には業者と権力の不透明な関係があること、住民は身を呈した道路封鎖や裁判などでこのような権力に対して抵抗していることを報告して下さいました。このような現状に対しエドワードソンさんは、裁判係争地など合法性に問題がある地域のGISデータベースを作成し、日本の木材商社などが供給源を選定する一助とするなど、少なくとも裁判係争地からの木材を除外する必要を訴えました。また現場でのモニタリングや、先住民族へのさらなる配慮を訴えました。

次回のフェアウッド調達研究会は「欧州の違法伐採政策や企業の調達対策の最新動向」と題し、9月6日(木)に開催いたします。

【第3回研究会 開催日・テーマ】
9月6日(木)
 欧州の違法伐採政策や企業の調達対策の最新動向
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