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樹種詳細
ラーチ、北洋カラマツ、シベリアカラマツ、グイマツ
(学名:Larix gmelinii, Larix dahurica /科目:マツ科 Larix 属 )
産地
【分布地域】
沿海州、シベリア、サハリン、千島。
 
【主要産地】
ロシア、中国
特徴
辺材は淡い黄白色、心材は黄褐色〜紅色を帯びた黄褐色。木理は通直、肌目は粗い。重硬で強度もあるためやや加工がしにくい。乾燥は容易だが狂いが出やすいため注意が必要。 耐朽性は中程度。
用途
・建築(梁・土台)、杭、橋梁、枕木、電柱、船舶
詳細数値
気乾
比重
収縮率(%) 強度(kg/cm²) 曲げ
ヤング
係数
保存性
柾目
方向
板目
方向
曲げ
強さ
圧縮
強さ
せん断
強さ
腐朽 摩耗
0.51 0.51 0.33 1025 465 120 120
伐採地の状況
シベリアカラマツは、ロシアのタイガ林を構成する主要な樹種であり、東シベリア〜極東ロシアの中部以北にかけて分布しているが、日本向け原木の主な生産地は、ハバロフスク州を中心に、アムール州を経てイルクーツク州までのバイカルアムール鉄道沿いである。厳しい寒さのため、分布域の北部では永久凍土が広がっている。

この地域は、WWFの「グローバル200」に指定されている。また、WRIの「Intact Forest」にも未開拓の森林が残っている地域として示されており、保護価値の高い森林であるといえる。違法伐採のリスクについては、森林管理行政が行き届いておらず、違法伐採の割合が5割に達するといわれており、注意が必要である。

また、商業伐採では数〜数十ha規模で皆伐されることが多いが、伐採後の更新には寒冷な気候のため極めて長い年月を要する。また、伐採後も人為原因による森林火災が多発しており、各地で森林劣化が著しい。森林資源の劣化により、伐採地が奥地・北部化する傾向にあるが、凍土上の森林が伐採されると泥湿地となって更新が困難になることもある。生物種としての希少性については、IUCNの「レッドデータブック」では「低リスク(LR/LC)」と評価されており、絶滅危惧リスクは無い。

日本までの輸送距離はハバロフスクでは1500km程度であるが、イルクーツク産になると4000km程度になる。
耐朽性は「中」であり、通気性を確保すれば長期間の使用も可能である。合板用の主要樹種の一つである。

ロシア産の場合

サンプル

中国産の場合

最終更新日:2007/5/10
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