世界中の森林NGOのアピールに呼応して、政府レベルではG8ケルン サミット(1999)で初めてこの問題を取上げ、G8の各国政府がそれぞれ個別に対応することが求められました。英国政府はこれに最も早く取組み、現在インドネシアで具体的行動に入ろうとしています。日本は木材輸入大国でアジアに位置するが故に、最も多くの違法伐採材が輸入されているにも拘わらず、政府の対応は進んでいるとは言い難い状況です。G8の取り組みは、昨年のカナダ カナナスキスの首脳会議で「森林行動プログラム最終報告書」を承認して、一段落しています。国際連合の関係では、国連環境計画(UNEP)や国連食料農業機関(FAO)の関連機関である国連森林フォーラム(UNFF 前身はIPF/IFF)で違法伐採を扱おうとしましたが、余りに参加国の数が多く、持続可能な森林管理すらまともに進展してない状況下で如何ともしがたい状況です。かろうじて上述のWSSDヨハネスブルグ サミットの「世界実施計画」において「森林法規の実行」「林産物貿易への対処」と言う文言が挿入されました。これと並行するWSSDサミットの採択文章である「タイプII パートナーシップ イニシアティブ リスト」に、日本提案案件の1つとしてAFPが入ったのです。
更に地域レベルの政府間会合「森林法の施行に関する東アジア閣僚会合(2001年9月)」(FLEG East Asia)でもこの問題が取上げられました。これを先ずフォローしたのが、熱帯林/木材貿易を扱う国際熱帯木材機関(ITTO)であり、2002年11月の理事会において具体的な行動を開始することが決定され、予算の裏付けもなされました。AFPもインドネシアの賛同を得て、2002年11月に東京で第1回実施促進会合に漕ぎ着けました。この時点ではまだ参加国が多いとは言えませんでした。FoE Japanの活動地域であり、大きな違法伐採問題を抱えている極東ロシアは依然としてオブザーバー参加です。木材の違法国境移動を抱える中国とマレーシアはAFPへの参加は表明していますが、具体的な施策、行動は未だ白紙の状況です。
2国間政府合意については、英国-インドネシア間のMOU(覚書)が1年前に出来ましたが、日本-インドネシア政府間でMOUに相当する「Joint Announcement」なるものが、数ヶ月中に締結予定と聞きます。これは日本政府の資金、技術協力のもとで、インドネシア側での違法伐採対策の実施が主たる内容になりますが、現地のNGOの参加が重要な要素になるので、日本のNGOも注目している所です。